写真と音楽と実験

写真を撮るのが好きです。tumblrもやってます。http://malovik.tumblr.com/

実験中の曲

昼間の実験中に音楽は聞かない。
ラジオをかけっぱなしの研究室もあるけれど、うちは違う。実験室内でイヤホンをつけているのは特に好まれない。
理由は、イヤホンをつけていると機器のブザー音や異音が聞こえない場合があるからだ。さらに自分は、音楽を聴いていると、作業によってはミスすることがある。以前も30本のチューブに試薬を100ulずつ分注する時に電気グルーヴを聴いていて、あれ、どこまでいれたっけ、となった(選曲のせいもあるかもしれない)。

でも実験中、自分の頭の中には大体音楽が流れている。
曲は日によってまちまち。自分は嵌るとそればかりリピートするので、どんな作業をしていても、頭の後ろの方ではその曲が微かに流れている。それが非常に心地よい。
夜中、実験室に誰もいなくなり、待ち時間があるとiPhoneで音楽をかける。気力が残っている日は、歌って踊ったりする。試薬棚のガラス戸に写る自分が滑稽で、さらに楽しくなる。同僚や後輩が見たら驚くだろうな。

最近は、
で密かに歌ったり踊ったりしている。

そんなことより実験しろ、とは自分でも思う。でも、だから自分はやっていけるのだ。

今日は解析室でuku kuutのVision of Estoniaを聴いている。自分は本当にこの曲が好きだ。

渋谷womb

今日は、近頃大変なことがあって落ち込んでいる後輩を連れて渋谷wombへ行った。

EDMのアゲアゲ感は、たまに聞くと楽しい。酔っ払いでいっぱいになったフロアの一体感でハイになる。ひたすらアゲられて、スモークももくもくでて、もはや視界不良。そういう時はなるべく前の方に行ってもみくちゃにされたい。

だが、クラブが初めての経験だった後輩を疲れさせてしまったようだ。

悪いことしたな。

 

EDMをずっと聞いているのはさすがにしんどく、早々に退散した。こういう時、ヒップホップが無性に聴きたくなる。Pete Rockとかね。あと、なんかトライブとかね。つまり、無い物ねだり。

 

はあ、久しぶりに楽しかった。

ドイツからの便り

今日、ドイツに住む友人から久しぶりにメールが来た。

そこには彼の近況と、最近のおすすめの音楽が書かれていた。

 

彼は2年前に自分の所属する研究室に来た。3ヶ月間という短い期間だったが、自分と同じグループで実験をしたこともあって、すぐに打ち解けた。一回り以上も年上だというのに、自分のような若造に対等に接してくれて、すごく嬉しかった。

彼は音楽が好きだった。若いころはドラムンベースにはまったらしい。最近はチルはハウスばかり聞いている、と言っていた。自分はミニマルとデトロイトテクノ、それにディープハウスが特に好きなので、気が合った。

夜中に大音量でKozeやmonolake、Francois K井上薫などを聞いた。ミニマルもディープハウスもキラキラしたハウスも、もう疲れてきた頃に爆音で聞くと高揚感が得られる。あぁここ、ここがいいんだと言い合ったな。楽しかった。Kozeを聞くと今でも彼を思い出す。特にmagical boyは、自分の中で彼の曲だ。彼はBibioにもすごくはまった。

自分はヒップホップも好きなのだが、彼はあまり興味がなかったようだ。nujabesは別だったけど。featherは美しい曲だ、と言っていた。自分もそう思う。

 

ひたすら音楽や写真の話をして、実験の話は二の次だった。

彼がドイツへ帰った後は、メールで音楽のやり取りをしていたけど、お互い忙しかったこともあって連絡は次第に減っていった。

最後に彼に連絡をしたのは、自分が入籍したときだった。結婚したよ、と言ったら彼は喜んでくれた。 

今日来たメールによると、あれから彼は仕事がものすごく忙しくなって、働きづめだったようだ。1年ぶりの休暇らしい。ニュースや彼の仕事柄から、彼が出張しっぱなしで家にすら帰っていなかったことを知っていたので、何だか少し安心した。

最後に、と彼は最近のお薦めの音楽を教えてくれた。

really cool chilled electro stuff from sweden,らしい。

https://soundcloud.com/gidgeofficial

 

ああ、やっぱり彼らしいな、と思って懐かしい気持ちになった。

授業料免除申請

自分は博士課程の学生である。

今年、初めて授業料免除申請をした。結構わからないことが多かったので、覚書。

 

自分は一昨年からリーディング大学院に採用されていたので、すでに親の扶養から外れていた。しかし、親が学費を払っていたのでこれまで授業料免除申請をしたことはなかった。

今年は、昨年入籍したこともあり、自分で学費を支払うことに。自分の金?そりゃ少しでも安くせねば、ということで学費免除申請に至った。

 

さらに自分は今年から日本学術振興会特別研究員DC2に採用された。

研究室の先輩はDCに採用されて学費が半額免除になったが、自分は配偶者に結構な収入があるので、正直免除が受けられるかどうか不安だ。まあ迷っても仕方ないので、ダメ元で提出することに。

 

学費免除申請に必要な書類は冊子に一通り書いてある。わからなかったら奨学課に電話や窓口で直接問い合わせるのがベスト。申請時に書類が足りなくても「一週間後に持ってきてください」と猶予をくれるらしい。締め切りぎりぎりで書類入手が間に合わない場合、とりあえず申請窓口に持って行ってみるのも手とのこと(自分は不安なので全て揃えて行った)。

 

自分が学費免除を受けられるかわからなかったので、「学振 学費免除 結婚」などでググったが、情報があまりなかった。自分がここに書くことで、今後誰かの助けになれば。

 

自分の状況

 

  • 東大D2 
  • DC2(今年から採用)
  • 配偶者あり(会社員)
  • 配偶者と共に居住
  • 父・母の扶養からはすでに外れている
  • 父母とは別居

 

学費免除申請の冊子以外に揃えた書類 (主に独立会計の証明に必要)

 

  • 父母、自分、配偶者の課税証明書(3月に取得したのでH25年度のもの、扶養人数の記載あり)
  • 父、自分の確定申告書(控え)
  • 母、配偶者の源泉徴収票(コピー)
  • 世帯全員の住民票(自分と配偶者)
  • 学振採用見込証明書

 

以上の書類と冊子の書類を埋めて提出したところ、一応不備なく受理された。何かあれば連絡があるとのこと。

自分は締め切り二日前に提出したのだが、午前中は結構混んでいた。締切日はさらに混むらしいので、何としても締切日までには一度申請に行き猶予をもらう、というのが友人の常套手段のようだ。

 

これから免除申請結果待ち。さてどうなるか。そういえば、結果がいつ頃届くのか聞くのを忘れた。

43万の半額免除なら、フルサイズのカメラボディが買える。良いレンズが買える。考えるだけでわくわくするが、恐らく自分は何にも買わないのだろう。

 

 

以下、雑記。

自分は両親と不仲なため、課税証明書や確定申告書、源泉徴収票の手配が非常に苦しかった。

結局、自分が両親に電話し、代理人申請で区役所に行ったり両親の会社や会計士に連絡を取って書類を手配したので、彼らと直接会うことは無かったが。

授業料を自分で負担しようとする学生の中には、きっと両親と不仲な学生もいるだろう。不仲ならまだしも、虐待を受けていた学生がいるかもしれない。そのような学生にとって、再度両親と連絡を取るのは非常に消耗する作業だ。

自分も結婚し、やっと両親から離れられた、と思った矢先、授業料免除申請でまた彼らと関わることに。自分は両親からの着信履歴を見るだけで動悸がし、精神的に不安定になるので、そこそこ辛かった。

両親の書類をそろえる以外に、自分が独立会計であることを証明できる方法はないのだろうか?あれば非常にありがたいのだが。

自分が知らなかっただけで、実はそういった学生への特別配慮もあるのだろうか。今年申請が通って来年も申請することになったら、その旨を奨学課に相談してみる。